マーリンズとイチロー外野手(41)が結んだ来季の契約内容の詳細について、AP通信が8日に報じた。年俸は200万ドル(約2億4000万円)で、2年目となる17年は球団が選択権を持つ。権利を行使しない場合は50万ドルがイチローに支払われるという。

 今季と同様、打席数に応じた出来高払いも付いた。公式戦で250打席、300打席に達した場合にそれぞれ30万ドルのボーナスが入る。その後は50打席を加えるごとに40万ドルを受け取る。設定は600打席までで、出来高の満額は300万ドル。年俸総額は最大で500万ドル(約6億円)になる計算だ。外野の控えでありながら、今季は438打席に立った。来季も同じ立場で臨むが、主力を休ませたり、故障者が出た場合は、先発で起用されるとみられる。

 マ軍はイチローの守備や若手に与える影響力も高く評価しており、あと65本に迫ったメジャー通算3000安打達成を積極的に後押しする方針のようだ。来季届かなかった場合、17年の契約を行使する可能性が高い。間もなく42歳となるベテラン選手には破格の条件であることが、あらためて浮き彫りになった。