【ボカラトン(米フロリダ州)9日(日本時間10日)=四竈衛、佐藤直子通信員】ジャイアンツからFAとなった青木宣親外野手(33)の移籍交渉に、パドレスが本格参戦していることが明らかになった。GM会議が同地で開幕。ジ軍残留の可能性を残す一方で、パ軍を含む複数球団が獲得を検討していることが分かった。

 代理人ネズ・バレロ氏によると、ジ軍とは折衝を継続。「彼らは戻ってきてほしいと思っているし、ノリ(青木)も同じ」とする一方で、ジ軍が投手陣補強を最優先させているため、現段階では時間を要する事情もある。また「複数の球団が興味を示している」と話し、並行して他球団との交渉を進めているという。また、別の関係者によると、その複数球団の1つがパドレスという。正左翼手アップトンがFAとなったことに加え、俊足で出塁率が高い1番候補を補強ポイントに挙げており、青木にアプローチする方針を固めた。

 また、パ軍は、海外FA権を行使するソフトバンク松田宣浩内野手(32)についても調査中。メジャー契約を用意するものとみられている。今後、青木、松田との交渉がスムーズに進めば「両獲り」が実現する可能性も十分だ。