ヤンキース田中将大投手(27)とマリナーズ岩隈久志投手(35)が初めて投げ合い、田中が今季初白星、岩隈が2敗目(0勝)を喫した。

 田中は1回1死から内野安打など不運な被安打が続いて3連打され1点を先制されたが、2、3回はいずれも3者凡退に抑えて立て直した。4回には失策がからみ1点を追加され、5回には「1番左翼」で出場した青木宣親外野手(34)にセンターを抜く三塁打を許すなどでさらに3点目を失ったものの、今季最長の7回、93球を投げ、6安打、無四球、6三振、3失点(自責2)で1勝目(0敗)。チームは連敗を4で止めた。

 岩隈は2回先頭のマキャンに死球を与え、次の指名打者ロドリゲスに左翼方向への2ラン本塁打を浴び逆転を許した。さらに3回、5回と失点を重ねたが、6回以降は安定感を取り戻し7回を102球、8安打、3四死球、3三振、4失点だった。メジャーでの日本人投手の投げ合いはこれが12度目、日本時代にチームメートだった2投手が投げ合うのは初だった。

 田中は「(投げ勝ったことは)それはもう味方の打線に感謝ですけども、お互い岩隈さん、僕、お互い長いイニングを投げることができたんで、そこは試合対戦する前にみなさんに言った通りになってよかったなと思います」と話した。

 岩隈は「(田中との投げ合いは)もちろん意識して投げることができましたし、田中のすごく丁寧に低めを意識して投げているなというのを見てましたので、僕も低く低くと思いながら、そういう負けない感じでという、そんな感じで」と話した。

 青木は「(三塁打は)もうちょっとで、もしかしたら今年の最初のホームランがランニングホームランで、しかも田中からていうね可能性もありましたけど、でもそこは、ランナーコーチが止めたんで。でもあれが点数につながってくれたし、良かったと思います」と話した。