ヤンキース田中将大投手は、8回を5安打無失点、7奪三振に抑えたが、打線の援護なく2勝目はならなかった。

 ツーシーム、スライダー、スプリット中心に丁寧で慎重な投球でオリオールズ打線を抑えた。今季最多の102球を投げたが直球(フォーシーム)は1球も投げなかった。ツーシームの最速は92マイル(約148キロ)をマークしたが150キロ超えは1球もなかった。

 オリオールパークでの登板はメジャー3年目で初。本塁打の出やすい球場で投げるため、3日の投球練習では、ゴロアウトの取れるツーシームを集中的に練習。「僕のフォーシームは通用してないので。リーグの平均からいったら、かなり悪い成績だと思う」とし、「打球が上がらないに越したことはない。ツーシームでどんどん打者に投げる」と攻略プランを明かしていた。

 その通りの投球でオリオールズ打線に長打を許さず無失点に抑えた。

 しかし打線の援護がなかった。味方打線は相手先発ガウスマンの前に8回まで無得点。投手が代わった9回も2死二塁で二塁走者が捕手のけん制に刺されるなど拙攻もあった。

 勝ち負けはつかず1勝0敗、防御率2・29。

 試合は0-0のまま延長戦に入り、10回裏0-1でサヨナラ負けした。