メジャーの洗礼? に耐えた。ドジャース前田健太投手(28)が14日、負傷降板も勝利をつかみ取った。ダイヤモンドバックス戦の6回、強打の3番ゴールドシュミットの放った打球が右膝下に直撃。反射的にボールを一塁へ送球しアウトを取ったが、直後に崩れ落ちるように芝の上に倒れ、足を押さえてもん絶し、トレーナーらに両肩を抱えられてマウンドを降りた。

 5月28日のメッツ戦でも打球が右手に当たって降板しており、この4試合で2度目の災難。広島時代にゴールデングラブ賞を5度受賞した名手だが、「三振を狙ったので守備が遅れてしまったかも」と振り返り、「ピッチャーライナーの中で一番痛かった。(前回より)100倍、痛い。もうちょっと打球の弱いバッターに当ててもらえれば」と苦笑い。5回1/3を3失点(自責2)で降板も6勝目を挙げて「チームメートに感謝したい」と話した。

 試合後は痛々しい様子で足をひきずり患部に湿布を貼っていたが、エックス線検査では骨に異常はなく、右脚打撲と診断された。ロバーツ監督は「骨折していないのは幸運だった。次の登板は予定通りと見込んでいる」と話した。前田も「できれば普通通りに(中4日で)投げたい」としたが、腫れが出る可能性があり、登板間隔を空けるなどの影響もありそうだ。(水次祥子)