マリナーズ岩隈久志投手が土壇場で白星を逃し、自己最多を更新する17勝目はならなかった。

 32試合目の登板となったアストロズ戦で、1回は先頭打者に安打を許し、2回も安打と四球で走者を出したが、ともに内野ゴロ併殺で切り抜けると、3回からは制球も安定し5回までは3者凡退に抑えた。6回1死から1番スプリンガーを四球で歩かせ、2番ゴンザレスに甘い速球を右翼線への適時二塁打を浴び1点差に迫られ、続く3番アルテューベにも左前へ運ばれたが、青木宣親外野手の好返球で追加点は阻止し、この回で勝ち投手の権利を持って降板した。投球内容は6回を投げ、4安打1失点5三振2四球で降板。防御率は3・96。

 しかし、3-1とリードした9回、救援した守護神ディアスが打ち込まれ、3番アルテューベ、4番コレアに連続適時打を浴びて同点となり、白星は土壇場で消えた。

 マリナーズは延長11回にカノがこの試合2本目の35号ソロを放ち、4-3で勝った。