新労使協定の詳細が2日発表され、来季から選手の女装が見られなくなる可能性があることが分かった。

 今後5年間適用される協定には、新たに「いじめ、いやがらせ禁止」条項が含まれており、複数の米メディアは、深刻ないじめだけでなくお遊び的な伝統行事もできなくなるかもしれないと指摘している。

 新人に仮装をさせて遠征に出る行事は「ルーキー・ヘイジング(新人いじめ)」などと呼ばれ、ほぼ全チームで毎年の恒例となっており、今季はドジャース前田がチアガールの服装でノリノリだったことが話題になった。

 この他、選手のクラブハウスに料理人を常駐させること、クラブハウス内で快適に過ごすためのアメニティーの向上、キャンプ中のバスは各選手に2シート分を割り当てることなど、選手の環境面に関する条項も多い。メジャー最低年俸は今季の50万7500ドル(約5580万円)から来季53万5000ドル(約5890万円)に上がり、18年以降も段階的に増加。引退した選手の年金額もアップし、医療保険制度も向上した。