マーリンズのイチロー外野手(43)が、「9番右翼」でフル出場し、今季1号本塁打を放った。メジャーでは、デビュー1年目から17年連続本塁打となった。

 9回表無死で迎えた第4打席の初球。4番手マーシャルが投じた時速93マイル(約150キロ)の速球を右翼席最前列へ運んだ。

 古巣マリナーズとは今季最後の試合。その最後の打席でのアーチに「印象に残るよね、これは」と、率直な思いを語った。

 さらに、「敵」ながら「イチロー・コール」などで大声援を送ってくれたシアトルのファンに対し、「全部期待以上のもので表現してくれるから、本当打てて良かった、最後ね。うん。これだけ盛り上げてくれて、寂しい感じで帰りたくないから、ゲームはちょっと度外視して、ゲーム展開、勝ち負けに関係なく、今回はそれをしたかったという思いはとても強かったですね」と感謝の気持ちを表現した。

第1打席は空振り三振。 第2打席に8日以来、14打席ぶりの安打となる左前打を放った。

 第3打席は二ゴロ。

 この日は、4打数2安打1打点。今季初のマルチ安打をマークした。

 打率は1割5分8厘。

 試合は、マリナーズが勝った。