ヤンキース田中将大投手(28)が19日、ホワイトソックス戦に登板し、連勝で今季2勝目を挙げた。走者を背負う場面が何度もあったが、その都度ギアを上げて本領を発揮しピンチを切り抜けた。2回無死一、二塁ではカーブで見逃し1ストライクを取った後に速球でゲッツー。4回1死一、二塁からは3球三振と投ゴロで簡単に抑え、最後の7回は先頭に二塁打を許した後も、1死二塁から速球とスプリットで連続空振り三振を奪った。

 田中は「先頭バッターに長打をいきなり打たれていることが反省点」と振り返ったが、周囲からは絶賛の投球だった。女房役のロマインは「今日のスプリットは、これまで見た中でベスト。彼の球にキレの良さを示した試合だった」と話し、ジラルディ監督は「ピンチで最高の投球をした。それが何よりも重要なことだ」と称賛した。

 田中はこの勝利で日米通算140勝となり、先輩のダルビッシュ(レンジャーズ)に並んだ。だが感想を聞かれると「ないですね。ダルさん手術で休んでたというのもありますし」と淡々。「チームが勝つことが一番」と話した。(ニューヨーク=水次祥子)

 ▼田中が前回14日カージナルス戦に続いてヤンキースタジアムで勝利。これで同球場では昨年6月24日ツインズ戦から8連勝、通算では22勝7敗とした。