昨季限りで引退した元レッドソックスの“ビッグ・パピ”ことデービッド・オルティス氏(41)が、12年にチームを率いた元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏(66)を、来週発売される自叙伝で痛烈に批判した。

 ESPN電子版など米複数メディアが11日に伝えた。

 オルティス氏は自叙伝「Papi:My Story」で、バレンタイン氏が監督を務めた12年シーズンを「間違いなくキャリアで最悪だった」と振り返った。

 バレンタイン氏はキャンプで「自分が優秀であることを示したいのか、日本でやってきた私たちの知らない練習を行った」と記すなど、不必要な要求を強いられたと批判。

 また、開幕後に「移動のフライトで、ボビーは真ん中に座っていたが選手は後ろの方の席だった。初めての体験だった。他の選手達は『着陸するまでにあの男を首にしろ』と言っていたよ」と、チームメートから不満が出ていたことも明かした。この年チームは地区最下位に終わり、バレンタイン氏は1年で解任された。

 この日CBSのラジオ番組に出演したバレンタイン氏は、これらの指摘について問われると「そのようなことは過去にたくさん聞いた。何にせよ、本が売れるといいね。きっと私が売り上げに貢献するよ」と皮肉まじりでコメントした。

 同氏はレンジャーズで85~92年、ロッテで95、04~09年(05年日本一)、メッツで96~02年(00年ワールドシリーズ進出)に監督を務めた。