精巣がんの治療中で、60日間の故障者リスト(DL)に入っているロッキーズの右腕チャド・ベティス(28)が近況を報告した。

 米FOX電子版によると、同投手は今月16日に化学療法を終了。29日に血液検査とCTスキャンを行い、治療が十分かどうかチェックされる。治療が十分だと判断されれば、左鎖骨の下に差し込まれている、抗がん剤を流すための管が引き抜かれるという。

 今季中にメジャーのマウンドに戻ることが目標だというベティスはFOXとの電話インタビューで「それは可能だと思う。現実的なゴールだ。いつ戻れるかということはまだ分からないが、そこに向けて努力したい」と話したという。

 ベティスは昨年11月29日に手術を行い、睾丸(こうがん)の1つを除去。医師からは手術が成功したと告げられたが、今年3月のキャンプ中にがんが再発していた。

 ロッキーズは予想に反して現在ナ・リーグ西地区首位。ベティスは「みんなが信じられない仕事をしているから見ているのは気が楽だ。でも同時につらくもある。自分がその中にいられればと願うよ。それは自分が(復帰へ向けて)前へ進んでいるということ。どうやれば貢献できるか、それはいつになるのか、ってね」と話したという。