右肘靱帯(じんたい)の損傷で故障者リスト入りしているエンゼルス大谷翔平投手(23)が、手術を避けられれば打者として先に復帰するプランが浮上した。ソーシア監督が11日(日本時間12日)に示唆した。

 手術の可能性について同監督は「その話は出ていない」とした上で「医師の診断でゴーサインが出れば、まだ投手として復帰ができない段階でも打者として復帰する可能性はある」。手術は避けられないとの報道も出ているが、球団幹部は現時点では手術を避け、今季中に復帰する希望を持っている。

 大谷は7日(同8日)に患部の再生を目的としたPRP(多血小板血漿)注射を打ち、現在は毎日治療を受けているという。同監督は「注射の効果が出る3~4週間がたつまで、まだ何も決めない」としながらも「医師たちの見立てでは、彼は復帰できるということ。今季中に投手として復帰することを我々は期待している。まだそこまで決めているわけではないが、医療スタッフの助言を受けながら、それ(打者→投手と段階を踏む復帰)が可能か判断したい」とも話している。(シアトル=水次祥子)