野球の本場、米国では子どもの草野球が衰退しているという。AP通信が特集記事で取り上げたもので、6月から学校は夏休みに入っているが、草野球に夢中になる子どもの姿が昔ほど見られなくなった。

 テレビゲームの普及や、親の防犯意識の変化などが理由。米国の野球人口は横ばいというデータはある。しかし、その多くが組織だったチームに所属している。有料でもコーチの指導を望む親が増えていることになる。

 子どもの現状について、大リーグ、ヤンキースのデーモン外野手は「1年中、遊びではない野球をしているため、高校に入るころには飽きてしまうのではないか」と指摘する。

 草野球に代わるものを用意しようという動きも出てきた。野球用具は準備するが、大人の指導などに制限を設けて活動するグループだ。

 子どもの草野球は過去の遊びになったのか。ミシガン州立大のグールド教授は「われわれが子どもに望んでも、草野球はもう戻ってはこない」と話す。夏休みに入った日本の子どもたちは、どうだろうか。