<オープン戦:ブレーブス4-8タイガース>◇4日(日本時間5日)◇アトランタ

 ブレーブス川上憲伸投手(33)はタイガース戦に先発し、2回2/3を投げ、3安打8四死球4失点だった。チームは4-8で敗れ、川上が敗戦投手になった。

 4個目のボールがコールされると、いら立ちを抑えきれないように大またでマウンドを降りてグラブをぽん、とたたく。川上が思いもしない8四死球を与え、3回途中で降板。オープン戦最後の登板は大乱調だった。

 これまで大リーグ相手のオープン戦5試合で計8四球。それが、この日は74球のうちボール球が41球を占めた。「球が浮いていた。そういう時に悪い部分を確かめながらやったけど、戻らなかった」。2度の押し出し四球を含め7四死球が2死から。「見ての通り。ピッチャーで一番情けない課題。2アウトからフォアボールで点が入る。投げている方よりも、見ている方が嫌になる野球をしてしまった」とうなだれた。

 初めての本拠地マウンドは投げやすかったという。キャンプ地フロリダに比べて気温が低く、乾燥気味である気候などが指先の感覚を狂わせたのか。「自分の技術。多分ここ(が悪い)じゃないか、というのがあるから。それをチェックしていきたい。ラッキーなことに若干日にちがある」。11日(日本時間12日)のデビュー戦まで中6日と間があく。結果が問われる公式戦はこれから。課題を見つめ直し、この日激励の拍手を送ってくれた地元ファンの期待に応えるつもりだ。