「巨人に3連勝するやり方、聞かなあかんわ。どないして3連勝できるんかな? 明日、聞くわ」。広島への移動日となった20日、指揮官・岡田彰布は笑いながら虎番キャップたちにそんな話をしていた。
しかし、まさか岡田が敵将・新井貴浩にそんなことを聞くワケにはいかないだろう。というか聞くはずがない。そこで試合前のマツダスタジアム一塁側、新井にそれを聞きに出向いた。「巨人に3連勝するにはどうしたらいい?」-。
「そんなの…。そんな方法はないですよ。選手が一生懸命やってくれているだけ。それだけです。本当に選手は一生懸命やってくれます」。真面目な新井は苦笑しながらも、そんな話をした。選手に寄り添い、背中を押すタイプの新井ならでは、と思った。
試合前まで防御率1位の床田寛樹と、2位・村上頌樹の対戦である。ロースコアで進むかと思ったが村上が序盤から失点。3回、末包昇大の3ランで止めを刺されたような格好だ。村上の5失点は今季初登板だった4月2日のDeNA戦(京セラドーム大阪)以来だが、そのときは失策絡みで自責点は「1」。だが今回は自責も「5」だ。
試合を振り返った岡田は「自滅やろ」と言った。初球から打ってくる広島打線に対し、最初からストライクゾーンで勝負にいったバッテリーに対して放った厳しい言葉だ。普段から高く評価している選手でも、そのときの結果がよくなければ岡田は厳しい。これもスタイルである。
監督の采配が大きな影響を持つことは間違いない。同時に選手がしっかりやらないと勝てないのは新井が言う通り、真理だろう。その意味で、この日に限れば全力で村上攻略に来た広島打線に分があったということかもしれない。
少し気になるのは、これで3カード連続で初戦を落としている事実だ。岡田も「ずっと、アタマ、やられてるやろ」とぼそり言った。中日、ヤクルトとの前2カードは●○○で結果として勝ち越してはいる。
だが初戦を落とせば当然ながら3連勝はなくなるし、避けなければならない3連敗の可能性は残る。「3タテはあかん」と岡田も先日から言うように混戦が続くセ・リーグの状況にあって、そこは大事だ。だからこそ初戦は重要なのだが。とりあえず喫緊のポイント、それは足元に迫った2位広島に1つ、勝つことだ。(敬称略)




