レッドソックス松坂大輔投手(29)が雪辱のシーズンへ、着々と準備を進めている。自主トレーニング先のアリゾナ州フェニックスで4日(日本時間5日)、「体力的なトレーニングはずっとやってきた。回復能力を上げる方法も教わった」と、2週間後に迫った春季キャンプに向け、仕上がりの良さを口にした。

 昨年はシーズン前に股(こ)関節周辺を故障し4勝どまり。その反省から、今年は専門のトレーナーが常駐する施設を選んだ。年末まで約2週間、年明けは1月4日から現地入りし練習を続けてきた。「集中したいから」と中身は非公開だが、キャッチボールやバランス系の種目など約3時間汗を流したという。

 下半身の強化を主な目的とする中で、投球技術向上のため「1つの種目が終わったら、必ずシャドーピッチングをして、投球に組み込むイメージをしている」と工夫は欠かさない。

 2日には今年初めてブルペンで約50球。「まだ肩慣らし程度。体が張っているというのもあり、まあまあだった」というが、体重はすでにベストに近い約90キロ。趣味のゴルフでは、ドライバーで340ヤードをワンオンしたと明かすなど、体の切れも万全。6日に自主トレを打ち上げ、自信をもって新しいシーズンへと向かえそうだ。