言動に充実感がにじみ出ている。昨年のキャンプでは守備練習が全くできなかったが、ことしは違う。攻守に体を動かせる日々に、エンゼルスの松井秀喜外野手(35)は「守って野球をやるのが一番自然なリズム。いろんな面でいい影響が出ると思う」。

 25日の守備練習は、外野でゴロを捕球してから送球まで一連の動作を行った。前日まではなかったメニューが加わり、少しずつ内容が濃くなってきた。「やっていく中で、悪い反応が出なければうれしい。今のところはない」と、ひざの状態は安定している。打撃練習では39スイングで2本の柵越え。打つ方も、着々と調整を進めている。

 ソーシア監督は、オープン戦は指名打者での起用から始める方針。守備につく時期については「足に負担がかかる。様子を見ながら考えていく」と、今のところは慎重。

 「体はだんだん疲れてくるけど、外でプレーできるのは楽しい」と野球少年のように言った松井。心地よい疲労感に襲われている。