スポーツ専門局ESPN(電子版)などの米メディアは15日、メッツが保有権の放棄を告知するウエーバーにかけた高橋尚成投手(35)にレッズが獲得意思を示したが、高橋サイドが移籍を断り、最終的に交渉は12日に決裂していたと報じた。

 高橋は巨人から移籍1年目の今季、マイナー契約から開幕メジャー入りを勝ち取り、先発、救援をこなして53試合の登板で、10勝6敗8セーブ、防御率3・61の成績を残した。しかし、高橋の代理人によると、残留交渉では複数年契約を求めたのに対し、メッツは単年を示して交渉は不調に終わり、ウエーバーの手続きを取った。

 ESPNによると、ナ・リーグ中地区を15年ぶりに制したレッズから獲得の打診があったが、年俸400万~500万ドル(約3億3000万~4億1000万円)の3年契約を望んでいるとされる高橋との移籍交渉は期限だった12日までに成立せず、高橋は正式にフリーエージェント(FA)となった。獲得については、フィリーズなども興味を示しているとしている。