11年連続のシーズン200安打を狙うマリナーズ・イチロー外野手(37)は、加齢を感じさせない体で19日のキャンプインを迎えた。恒例の身体検査を行った18日(日本時間19日)、森本貴義球団トレーナーがあらためてその結果に感心した。

 長年プレーした選手の多くは、30歳を超えるころから体のどこかに慢性的な痛みやひずみを抱えている。だが今年10月に38歳となるイチローには無縁の話だという。同トレーナーは「37歳の体とは思えない。悪いところが1つもない」と、状態がほとんど変わらないことに驚きを隠さない。

 主だった検査結果も際立っている。体脂肪率は昨年までとほぼ同じ6%台で、チーム内では1、2を争う数値だという森本トレーナーは「イチローと競っているのは20代の選手たち。30歳代ではずばぬけている」と語る。

 研ぎ澄まされた体が軽やかで切れのある動きを生む。それぞれの細かい感覚を整える作業がいよいよ始まるが、土台の整備は今年も完璧のようだ。