米大リーグ機構は7日、ポスティングシステム(入札制度)で大リーグ入りを目指すプロ野球西武の中島裕之内野手(29)の独占交渉権をヤンキースが獲得したと発表した。ヤンキースが入札制度で独占交渉権を得るのは、2006年の井川慶投手以来。

 西武は日本野球機構を通じて、入札額受諾を大リーグ機構に伝えていた。ヤンキースは30日間の独占交渉期間を得た。

 ニューヨークに本拠を置くヤンキースは、ベーブ・ルース、ジョー・ディマジオら大リーグ史に残る多くのスター選手を輩出。09年には最多の27度目となるワールドシリーズ制覇を達成し、松井秀喜外野手がシリーズ最優秀選手(MVP)に選出された。先発投手として活躍し、ことし7月に死去した伊良部秀輝氏も在籍した。

 遊撃手の中島は08年に北京五輪、09年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。西武では09年にパ・リーグ最多安打を獲得した。今季は全144試合に出場して打率2割9分7厘、16本塁打、100打点をマークし、ベストナインに選ばれた。