昨年6月に右肘の靱帯(じんたい)修復手術を受けた、レッドソックスの松坂大輔投手が30日、フロリダ州フォートマイヤーズのマイナー施設で、昨年5月以来、約8カ月ぶりにブルペンで投球練習をした。

 松坂はグラウンドで約30メートルまで距離を伸ばしながら遠投を行った後にブルペンに入った。マウンドの感触を確かめるように呼吸を整えると、ホームベースの手前に位置取った捕手に対し、立たせて11球投げた後、座らせて10球投げた。最後の2球はより力を入れ、切れのいい球を投げ込んだ。

 投球後にシンプソン・リハビリ担当トレーナーと話し合った松坂は「今日は慣らし運転みたいなものですから。来週からですね、本格的なのは」と話した。実戦復帰への大きなステップを踏み、充実感を漂わせた。

 シンプソン・トレーナーは状態の良さを認め、31日に問題がなければ、2月1日に遠投、同3日に再びブルペンでの投球練習をさせる方針を示した。