オリオールズ和田毅投手(30)の19日(日本時間20日)一問一答。

 -キャンプ初日

 和田

 正式にオリオールズのユニホームを着ることができたので、本当にうれしく思いますね。

 -ユニホームの着心地は

 和田

 本当にうれしいのと同時に、取っていただいたので、しっかりと結果でお返ししないといけないな、と思いました。

 -日本のキャンプと一番違ったところは

 和田

 まず、暖かいですね。暖かいっていうのと、なんでしょうかね、やっぱり練習が短時間でパッパッパと。それで移動も短くて、すぐピッチングという形で、時間が有効に使えるな、と思います。

 -何面もあるグランドを移動しての練習はメジャー流だが

 和田

 効率がいいな、と思いましたし、短時間であれだけやれるっていうのは、素晴らしいことだと思うんで、まだまだ初日ですけど、早く慣れていけるようにしたいですね。

 -ある程度こういうものと予想はしていたか

 和田

 そういう話を聞いてはいたので、効率がいいと。4面の中でこういうふうにやるんだっていうのを、実際に体験して。そういう意味では新鮮でしたね。

 -日本のキャンプと、いろいろ違う点もあるが

 和田

 やっぱりすべてが変わるというか。いろいろなサインとか、作戦とか、すべてが初めてのことなので、そういうのをしっかり覚えて。あとは、チームメートもいろいろイジってくれるんで、それに早くなじめるようにして、本当、最後の4月6日(開幕戦)に自分もメジャーに残っていられるように、結果で示していければいいな、と思います。

 -アメリカ式のイジられ方は

 和田

 いきなり(質問に)日本語で答えてって言われたんですけど、分かるわけないだろ、と(笑い)。ま、本当にすごくみんな選手、コーチの方々も歓迎ムードで、いろいろイジってくれるんで、それもしっかり自分が答えられるようにしたいです。

 -今日の練習で、モーション・キャプチャー(動作解析)のセンサーを付けてビデオ撮影があった

 和田

 今まで日本でも、ここ3年くらい、日本の1月の時にやっていたことでしたので、違和感はなかったんですけど、やり方が、やり方というか、どういうふうにやったらいいのか分からなかったので、そのへんが戸惑いはあったんですけど。ちょっと、ばらけてしまったんですけどね。そういう試みを球団としてやっているというのが、すごく個人的にはうれしいですし、自分のことをしっかり考えてくれている球団なんだな、と思いました。

 -動作解析のシステムは、日本でも導入していたということだが、きっかけや良さを簡単に教えてください

 和田

 やっぱり自分の体の動きを見られるっていうのもありますし、今回はけが(対策)という目的でやっているという話も聞いたので。自分がどういうフォームで投げているのかも分かりますし。日本でやってる時も、そういうけがの部分だったり、体がどういうふうに使われているのかとか。やっぱりけがの部分の方が大きいですかね。

 -1月も日本で動作解析の作業はしてから渡米したのか

 和田

 今回はちょっと時間がなかったので。昨年と一昨年はやりました。

 -野手陣がそろっていないが、チームメートがガラリと変わった。初めての経験だと思うが

 和田

 なるべく野手の方が来る前に、ピッチャーとキャッチャーだけでも、名前と顔を早く覚えるようにしたいと思いますね。

 -チェンとは日本シリーズで対決。その2人が同じチームにいることについて

 和田

 日本シリーズで、お互いが敵というか、相対するチームでやっていたのが、不思議な縁で同じチームでやっているという形なんでね。前の時は、本当に「こんなピッチャー打てんな」って思ったんですけど、同じチームになって、また同じ先発を争えるんで、本当に2人で最後まで結果で示していければいいな、と思います。

 -投内連係の練習の感想

 和田

 日本とやっていることは変わらないと思うんですけど、ベースの踏み方だとか、アメリカでは、なるべく端を踏むようにとか、日本のようにやさしくないということを教えていただいたので。本当にけがの心配をしてくれているんだなって思っているので、それに早く無意識で実践できるようにしたいと思います。

 -投内連係では二塁や遊撃など野手のポジションにも就いたが

 和田

 本当に初めての試みだったんですが、あらためてピッチャーの動きしか分からないんだな、と分かったので(笑い)、そういう意味でも、野手の方の気持ちが分かるように、しっかり勉強したいな、と思います。

 -今日はマウンドから変化球を交えて投げていたが、仕上がり具合はどのくらいか

 和田

 まだ6割、7割くらいですね。本当、ボールとかマウンドとか、ああいう形で、そんなにたくさん投げることはあまりなかったので、気候とかそういう部分でも慣れていかないといけない部分があるんで、数をこなしていけば、そのへんは大丈夫だと思うので、あとは変化球の制球とか、細かい制球とか、日本でやってきたようなことを、しっかりとここでも出せればいいなと思います。

 -今日も風が強かったり、湿気があったりするが、そのへんは大丈夫か

 和田

 日本でもこういう気候はあるので、特別な問題はないですし。日本はドームとかが多かったんで、急な雨とか、そういう寒さとかいう意味では経験が少ないと思うので、それはここでは難しいかもしれないですけど、こういう気候とか慣れていけたらいい、と思いますけど。

 -投手コーチとの話し合いの中で、自分の今までのものを出すところと、アメリカに合わせるところの折衝点は見えたか

 和田

 そういう部分は、また明日、監督と。本当は今日だったんですけど遅かったんで、先ほど「明日にする」と言われたので、そこでコーチとかも交えて、いろいろ話をするようになると思いますね。

 -ソフトバンク時代の2月中旬の仕上がりと、現在は同じくらいの仕上がりか

 和田

 ちょっと遅いというか、後ろにずらしているんで、いきなり最初からフルに行っても持たないと思うんで。しっかりトレーニングとか、そういう部分はしっかりやって、投げるとか、そういうことに関しては、徐々に1年間持つようにやっていければ、と思いますけど。

 -オフや準備段階では、トレーニングをより多く重ねた

 和田

 やっぱり基礎的なものというのは、僕の場合は特に大切にしていますし、そういうものがないと、こっちでは体が持たないと思うんで。どれだけ貯金を作れるか、だと思うんで、そういう意味でもしっかりやっておいて損はないと思うので、そこから徐々に体の下半身と上半身、体の部分をしっかり作ってね、結果的に4月6日以降に、いいボールがピシッと投げられるといいと思うので。それまでに結果を出さないと(メジャーに)いられないですけど(笑い)。そういうことも考えて、やっていければいいと思います。

 -チームが先発を補強したが、数だけ見ると競争が激しい。こういう状況は、日本時代とは違うと思うが

 和田

 数が多かろうが少なかろうが、試合で結果が出ないと投げられない、任せてもらえないと思いますし、そのへんはあまり考えていないですね。