マリナーズ・イチロー外野手(38)が23日(日本時間24日)、ヤンキースへ移籍することが決まった。

 目には光るものがある。一点を見つめ、強い口調で話したのはシアトルへの思いを断ち切るためか。30分以上の長い会見で、イチローは必死で涙があふれるのをこらえていた。

 -今の思いは

 イチロー

 11年半、ファンの方と同じ時間、思いを共有したことを振り返り、自分がマリナーズのユニホームを脱ぐと想像したときに大変寂しい思いになったし、今回の決断は大変難しいものだった。

 -決断の理由は

 イチロー

 20代前半の選手が多いこのチームの未来に来年以降僕がいるべきではない、そして僕自身環境を変えて刺激を求めたい、という強い思いが芽生えた。

 -移籍するチームの希望はあったのか

 イチロー

 あったが、ここでなくては、というものはなかった。僕のことを必要としてくれるチームが大前提だった。

 -常勝チームだが

 イチロー

 一番勝ってないチームから一番勝っているチームに行くわけで、テンションをどうしようかと思う。

 -ワールドシリーズに出たら

 イチロー

 その質問は僕にとっては時期尚早。長い間野球をやってきて、プレーオフに出られたのは2001年だけ。現段階で語る資格はない。これからヤンキースでの時間を経て、そういう意識が芽生えることを期待している。

 -ニューヨークでの新たな挑戦は何に

 イチロー

 いま(ジラルディ)監督が横におられますが、インタビューの受け答えがうまい。これから僕も対策していかなくては、と思う。