<マリナーズ2-4ヤンキース>◇11日(日本時間12日)◇セーフコフィールド

 ヤンキース田中将大投手が先発して6安打2失点完投し、トップに並ぶ10勝目(1敗)を飾った。11三振を奪った。完投勝利は今季2度目。

 日本人投手の新人での2ケタ投手は、95年野茂、02年石井一、07年松坂、10年の高橋尚、12年ダルビッシュ以来、6人目の快挙となった。

 3回まで完ぺきに抑える最高の立ち上がりを見せた。5回途中から6回にかけて5者連続三振もマーク。8回1死一、三塁のピンチでは二飛で併殺に取るというツキも味方した。

 9回1死一塁からマリナーズ・カノに2ランを打たれ、完封は逃したが、最後まで投げきった。

 「全体的にはまとまっていて良かった。特別制球が良かったわけじゃないが、ストライクゾーンに球を集めて勝負できた」と振り返った。

 完封目前での1発には「あの球を左中間にホームランを打たれた経験があまりないので、失投とは思わない。切り替えられた」と語った。