右肘靱帯(じんたい)を部分断裂していたことが判明した米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手を気遣う声が11日、日本球界から相次いだ。

 昨季までバッテリーを組んでいた嶋基宏捕手は「慣れない中4日(の登板)で多少、無理してアジャストした部分があると思う。神様が少し休みなさいと言っているのだと思う。しっかり治してほしい」と思いやった。

 楽天の斎藤隆投手は大リーグ時代の2008年に右肘靱帯を痛め、故障者リスト入りした経験がある。

 自身は手術を回避したが「人によって症状は違う。プラスになるかマイナスになるか分からない」と神妙な表情で「1日も早く戻ってきてくれることを願うだけ」と早期復帰を期待した。

 昨春の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表監督として田中将とともに戦った山本浩二氏は「十分に200勝を達成できる選手。早く治して長くやってほしいという気持ちです」と話した。

 将来的な米挑戦の希望を持つ広島の前田健太投手は「大事に至らないことを願うだけ。なるべく早く戻ってほしい」と心配そうな表情だった。