右肘を痛めて故障者リスト(DL)入りしているヤンキース田中将大投手(25)が20日、ヤンキースタジアムで故障後初めてブルペンで変化球を投げた。田中は「変化球はだいぶ久しぶりなので、特別いいというわけではないが、すべての球種を投げることができた。試合レベルの球にしていければ」と前向きに話した。

 ノーワインドアップとセットポジションで計35球。カーブ、スライダー、スプリットを5球ずつ投げ、直球に加えてツーシームやカットボールの微妙に変化する速球も試した。腕の使い方が変わる変化球でも「肘の怖さを感じながら投げているわけではない」ときっぱり言う。肘に負担のかからないフォームに取り組んでいる田中は「(球の)動きもそうだし、ボールを投げるまでの体の使い方を意識しながら投げている」と話した。

 ジラルディ監督は「力の入れ具合が上がってきている」と順調な回復を強調。今後の具体的な日程は明かさなかったが、打撃練習での登板を経てマイナーでのリハビリ登板に臨む見込みとした。