米国、キューバ両国が国交正常化に向けた交渉を始めることを受け、大リーグ機構(MLB)は17日、声明を発表し「分析ができるほどの情報はないが、この重要な問題を注視し、政策転換がキューバ関連ビジネスに影響を与えるなら、各球団にその都度情報を伝えていく」とした。

 これまで亡命者に限られていたキューバからの選手獲得が、国交正常化で活性化する可能性が出てきた。

 キューバは野球が正式種目として採用された5度の五輪で、金メダル3度、銀メダル2度を獲得した世界屈指の強豪。MLBによると、今季開幕時点でのキューバ出身大リーガーは過去最多の19人で、米国以外ではドミニカ共和国、ベネズエラに次いで3番目に多い。

 大リーグ入りするキューバ選手は中米などの第三国を経て亡命しており、選手の契約金を狙った地下組織の介入が問題となっている。

 ホワイトソックスは今季、ホセ・アブレイユ内野手と6年総額6800万ドル(約81億円)で契約。同内野手は36本塁打、107打点で新人王となった。8月にはレッドソックスがルスネイ・カスティーヨ外野手と7年総額7250万ドル(約86億3000万円)の契約を結んだ。