<オリオールズ7-8ヤンキース>◇24日(日本時間25日)◇オリオールパーク

 ヤンキース松井秀喜外野手(34)がオリオールズ戦で、珍しい内野安打を放った。3回表2死から一塁へ緩いゴロ。「打った瞬間ダメだと思いました。走っている途中に、もしかしてという感じで、若干ギアが上がってしまいました」。一塁手の動きと、投手のカバーの緩慢さにつけ込み、必死で走ってセーフとなった。

 とはいえベストの状態と比べれば7~8割の走りといったところ。三塁走者だった2回表には、I・ロドリゲスのほぼ定位置の右飛でタッチアップしなかった。「足が良かったらタッチアップの姿勢を取っていたかも。(今の左ひざでは)マーカキスの肩でタッチアップは難しい」と、デーモンの3ランで歩いて本塁を踏んだ。

 この日、チームは7-7からカノの勝ち越し本塁打で辛勝。ア東地区最下位チーム相手に3連勝を決めた。26日からは5差で追うワイルドカード争いトップのレッドソックスと3連戦。松井にとっても、チームにとっても正念場だ。(ボルティモア=千葉修宏)