メジャー挑戦を表明した新日本石油ENEOS・田沢純一投手(22=横浜商大高)の獲得へ、フィリーズ、ブレーブスが関心を示していることが22日、分かった。この日、ブラジル遠征から帰国した田沢は、川崎市のグラウンドで記者会見を行った。田沢は現地で2試合に先発し、計10回1失点の内容だった。

 フィリーズは2試合、ブレーブスは1試合、それぞれ中南米担当スカウトが視察した。本格的な交渉は30日のドラフト後に開始するが、大久保秀昭監督(39)は「本人も自己紹介程度の話はした。ここまで来た誠意を感じてくださいということでした」と話した。田沢は「本当に見に来てくれたんだと感じた。打たれたのでいいところは見せられなかったけど、うれしかった」と話した。日本滞在時にあいさつを交わしたレッドソックスやマリナーズに加えて、大久保監督は「フィリーズとは初めて会いました。(合計)6~7球団ということになる」と、興味を示す球団数を挙げた。

 代理人については未定とし、30日のドラフトで強行指名された場合、田沢は「気持ちは変わらない」と従来通りの考え。大久保監督は「指名されても、話のしようがないし、会わないと思う」と指名球団とは交渉しない方針を示した。