怪物松坂が伝説の高校球児にタイムスリップする。プロ野球「昭和55年会」主催の夢の対決「横高1998対55CHALLENGERS」(21日午後1時30分、横須賀スタジアム)の先発オーダーが17日、発表された。レッドソックス松坂大輔投手(28)が「4番ピッチャー」、背番号「1」を付けて先発する。

 チャリティー企画として「55年会」の松坂世代が、98年に甲子園で春夏連覇を果たした横浜高OBに再戦を挑む夢の対決。横浜村田率いる「55CHALLENGERS」は、横浜大西、広島東出を上位打線に置く本気モード。10年前の悔しさを晴らすべく「打倒松坂」を合言葉に立ち向かう。

 受けて立つ横浜高OBも10年前同様、主将小山、副主将松坂の態勢で臨む。公式戦44連勝で高校生活を終えた98年の横浜高だけに、ぶざまな試合は見せられない。松坂は「完封とホームランを狙います、金属バットで(笑い)。横高ナインは現在、運動不足の選手もいますが、各自で体を動かすように指示しました」と、不敗神話の継続へ意気込みを示した。

 松坂は今回の企画について「あの夏から10年、区切りの年でもあり、どうしても実現したかった企画」と語り、仲間たちとの再会を楽しみにしていた。この企画をプロデュースした村田も感慨深く語った。「当時一緒に夏を沸かせたみんなが集まって野球ができることが楽しみ。相手は44連勝中なので、何とか45連勝を阻止したい」。来年3月のWBCでは、エースと中軸打者を任せられる2人だが、まずは原点回帰の勝負でファンを沸かせてくれそうだ。