マリナーズ・イチロー外野手(35)が11日、神戸スカイマークスタジアムで4日ぶりとなる自主トレを行った。姿を3日間見せず、この日も通常メニューのフリー打撃を取りやめるなど、マイペース調整。冗談交じりの理由として、7日に行った投球練習を挙げた。

 「肩がパンパンになって動けなくなった。調子こいてピッチングしたらエライことになった」。タイブレーク登板も見据え、ブルペンで56球。140キロ超を連発する超本気モードに普段は使わない筋肉が悲鳴を上げた。「右半身がね。上半身はパンパン。下半身は左側もね」。今後のブルペン入りについても「懲りたんで、ちょっとやめときます」と苦笑いした。

 もちろん、イチ流のジョークが多分に含まれている。「肩(の調子)はいいんで。今さらだけどね」。心配無用とばかり、外野ノックでは鋭いレーザービームを連発。ラストはダイレクトで本塁にストライク返球と元気なところをしっかり見せつけた。【片山善弘】