カブス福留孝介外野手(32)が9日、米ロサンゼルス発の航空機で帰国した。米国でテレビ観戦したワールドシリーズでのヤンキース松井の活躍が印象に残っているそうで、「ケガをして、そこからのMVPですから。『男だね』と言いながら見てました。さすが大したものだなと。最後の試合は意地だなと思って見てました」と話した。

 今季は首位カージナルスに7・5差の2位でシーズンを終えた。それだけに福留は、松井の活躍に来季の姿を投影し「僕自身も、チームとして、そういうこと(Wシリーズ制覇)が目指せればいいなと思いました」と、1908年以来の世界一を誓った。

 今季の打率2割5分9厘、11本、54打点はメジャー初年度の前年とほぼ同じ。だが「数字は変わらないですけど、自分の形でプレーできたという点では、今年の方が全然上」という。来季はパイレーツに岩村も加わることもあり「彼もケガから明けて張り切ってくるでしょうし、楽しみ。中地区は日本人になじみが薄いですけど、注目してもらえるのはうれしい」。来季はバットでさらなる存在感を示す。【千葉修宏】