オリックスが、米大リーグ往年の名選手ジョージ・フォスター氏(61)を「球団アドバイザー」として招聘(しょうへい)する方針を固めたことが7日、明らかになった。

 フォスター氏は1970年代の名門シンシナティ・レッズが「ビッグレッドマシン」の異名をとった黄金期にナ・リーグMVP、本塁打王、打点王を獲得。名将スパーキー・アンダーソン氏の下、史上最多安打の記録をもつピート・ローズ、最強捕手ジョニー・ベンチ、ケン・グリフィー・シニア、通算311勝のトム・シーバーらとプレーした主軸打者だった。

 宮内オーナーは「チームが下り坂になると、経営者としては短期思考になりがちだが、それが結果として実らなかった。長期的なビジョンが必要」とし、フロント主導の球団経営を確認して、抜本的改革を断行することを示唆。フォスター氏に白羽の矢を立てたのはその一環で、今後は主に外国人獲得などの補強面を中心に活動していくようだ。

 オリックスは00年以降35人の外国人選手を獲得しているが、約20人が1年でリリースされている。この惨状に、米球界に幅広いネットワークをもつ同氏の情報収集力を利用。今後もフロント改革を進めながらチーム強化をしていく。