巨人からFA宣言しメジャー移籍を目指す高橋尚成投手(34)が、1月31日に渡米し米国で調整することが25日、分かった。高橋はこれまで、横浜市内のグラウンドでトレーニングを続けてきたが、練習の拠点を米国に移行。現地で調整を続けながら、メジャー球団からの吉報を待つ。現在、オリオールズやメッツを含め、複数球団が高橋に興味を示している。交渉については代理人のピーター・グリーンバーグ氏に一任し、メジャー契約を前提にベストの契約を結ぶための交渉を続ける。

 メジャーのキャンプインまで1カ月を切り、高橋が積極的に動く。米国での練習は新天地の環境に早期順応できるだけでなく、念願のメジャー移籍がスムーズにかなうための利点がある。スカウトを集めた現地トライアウト(入団テスト)の実施、契約妥結の際のメディカルチェックを早急に行えるなど、多くの日本人メジャーリーガーが歩んだ道を踏襲する。

 国内で行ってきた自主トレでは遠投を精力的に行うなど順調に仕上がっている。今オフのFA市場は動きが鈍く、契約は長期戦の様相を呈している。左腕はあこがれの地で腰を据えて調整を継続する。