<米独立リーグ:チコ8-4ユマ>◇12日(日本時間13日)◇米カリフォルニア州チコ

 米独立ゴールデン・ベースボールリーグのチコ吉田えり投手(18)が、先発2戦目となるユマ戦で4回4安打2失点(自責1)、初三振も奪うなど好投した。徐々に球数を増やしたいテンプルトン監督の意向で4回で交代したが、全80球のうち6割以上を占めたナックルでチームの勝利に貢献した。

 初回に内角ナックルをどん詰まりの左前適時打にされたが、その後は失策での1失点だけ。2回から右わき腹に張りを感じながらも力投し、3回1死二、三塁のピンチは、ナックルで空振り三振と中飛で切り抜けた。テンプルトン監督も「今日はナックルが投げられたことが収穫。置きにいくのではなく、ちゃんと腕が振れていた」と評価した。

 「エリ・ヨシダ・ナイト」として行われた試合は、チコ関係者が「満員の4200人近く入っていたと思う」と喜ぶほどの大入り。「もっとナックルを投げて、ウェークフィールド選手のように7、8回を投げるすごいナックルボーラーになりたい」という吉田は、15~20日までの遠征中に中継ぎとして2、3回を投げた後、24日のエドモントン戦で再び先発する予定だ。【千葉修宏】