ロッテは24日、ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を申請した西岡剛内野手(26)に、米大リーグ機構(MLB)から日本野球機構(NPB)を経て、入札があったと伝えられたことを発表した。米球界関係者の話を総合すると、落札額は約500万ドル(約4億円)とみられる。

 06年にデビルレイズに移籍した岩村明憲内野手(31)の455万ドル(当時1ドル=118円換算で約5億3700万円)を上回る額が入札されたようだ。ポストシーズンを含め、今季160試合全イニングフル出場、206安打での最多安打、首位打者を獲得。チームを5年ぶりの日本一に導いた主将に「少なくとも1球団」(大リーグ機構)が入札。米東部時間23日午後5時(日本時間24日午前7時)の締め切りまでにツインズ、レッドソックス、ドジャース、タイガースなどが入札を検討しているとされていた。MLBから落札した球団名は公表されないが、西岡は「僕に選ぶ権利はないです」と話しており、全30球団OKの姿勢だ。

 同じくポスティングでメジャー挑戦を表明している楽天岩隈は、アスレチックスが独占交渉権を得たものの決裂中。交渉がスムーズに行われるのか不安もあるが、球団は入札額に関係なく、受諾する方針。ロッテ本社への報告を終えるまでは本人にも通知はせず、26日に意思を返答し、瀬戸山球団社長が会見を行う。

 落札した球団には30日の独占交渉権が与えられる。いよいよ西岡のメジャーへの夢がかなうこととなる。