レッドソックス松坂大輔投手(30)が、世界一の「イクメン投手」を目指す。4日福岡・北九州市民球場で、プロ野球55年会の口蹄(こうてい)疫復興支援チャリティーイベントとして行われた、日本女子プロ野球リーグ選抜戦に参加。久しぶりに再会したソフトバンク新垣渚投手(30)らと育児談議に花を咲かせた。

 かつて甲子園を沸かせた松坂世代も、いまや子育て世代。松坂は「(新垣)渚の子は優秀で、夜によく寝るって言ってました」と楽しそうに説明した。今季はポストシーズン進出を逃し、「今年は10月からオフで、アメリカに来て初めてといっていいほど、育児を手伝ったんじゃないかな」。今年3月に第3子が生まれたこともあり、ここ2カ月間は重点的に夫人をサポート。その経験から「お母さんはすごい。本当に尊敬できる存在だと思いました」という。

 「僕はおむつもバンバン替えますよ。お風呂に入れるし、ご飯も食べさせる」。今後も時間の許す限りイクメン生活を続ける。そしてシーズンが始まれば、本業の野球で世界一を目指す。9勝6敗、防御率4・69に終わった今季は、自慢の奪三振数でも153回2/3で133個にとどまった。「200三振?

 多いイニングを投げられれば、それだけ三振を取ることができる。まずは今年以上に投げること」と、200回200三振を目安に掲げた。

 「米国へ渡る選手の目標と思ってもらえるように、アメリカでしっかり結果を出していきたい。もう1度、日本人ピッチャーの価値を上げるために」。イクメン松坂は、グラウンド内外で日本人選手のお手本となる。【千葉修宏】