ポスティングシステム(入札制度)でロッテからツインズに移籍した西岡剛内野手(26)が7日、日本ハム中田翔外野手(21)らと大阪・吹田市内のグラウンドで始動した。真新しい約50個のメジャー公式球を携えて、休憩を挟んで約3時間のメニューを消化。「WBCでも経験したけど、自主トレから使うのは初めて。ちょっと滑りますね」と感触に慣れるために、積極的にボールを握った。「日本での実績は置いておいて、過去の栄光じゃないけど、そういうものは1回捨てる」と新人の立場を強調し、「だれと対戦したいとかじゃなく、自分自身に勝つこと」と誓いを立てた。

 「不安と恐怖心ばかり」という西岡だが、「失敗も勉強だし、不安と恐怖心があるからこそ立ち向かえるというもの」と攻めの姿勢は崩さない。決意の表れとして、新調したバットには英語で「Nothing

 is

 impossible(不可能なことはない)」と刻んだ。定位置は二遊間というだけで適性を試される立場だが、「何も変えていない」とグラブもバットもロッテ時代と同タイプのまま。野手組のキャンプインは2月20日以降と遅いが、「2月1日までには完璧に試合に出られるように整えたい」と自主トレから体をいじめ抜くつもりだ。【中島正好】