<レンジャーズ4-8エンゼルス>◇27日(日本時間28日)◇レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントン

 エンゼルスが高橋尚成投手(36)の好火消しに救われ、首位レンジャーズとの直接対決で2ゲーム差に詰めた。4点リードも9回1死満塁。高橋は1発出れば同点というピンチを任され、「ああなったら開き直って投げるしかない」と5回に2ランを放ったマーフィーを迎えた。2球連続ボールから入ったが「慎重になりすぎず大胆にいけた」と2ボール1ストライクから、直球で内角を突き二ゴロ併殺で締めた。2セーブ目に「自分の仕事は左打者を抑えることだけ」と、ガッツポーズで喜んだ。

 ここまでチーム2位の49試合に登板。26セーブの守護神ウォルデンをあっさり諦めたように、ベンチの信頼感を得ている。ひとまず今シリーズでレ軍のマジック点灯を阻止し、高橋は「何とかチーム力で勝ちにいかないと」と気を緩めることはなかった。