マリナーズ・イチロー外野手(38)が10月31日(日本時間1日)、昨季まで10年連続で獲得したゴールドグラブ(GG)賞のノミネートから漏れた。GG賞は今季から発表方式を変え、1日にスポーツ専門局ESPNの番組内で受賞者が明かされる。この日発表された最終候補は、監督とコーチ投票による得票数の上位3人。ア・リーグ右翼部門はハンター(エンゼルス)マーカーキス(オリオールズ)フランコア(ロイヤルズ)で、いずれも守備率、守備機会、補殺数でイチローを上回る。渡米1年目から現役最長の連続受賞を誇ってきた「名手」が、最終候補にも残らない意外な結果だった。

 イチローの受賞回数は外野部門で歴代1位のクレメンテ(パイレーツ)メイズ(ジャイアンツ)の12回に次ぐ3位タイ。同じく10年連続で途切れた球宴、200安打、打率3割ともども来季に仕切り直しとなった。ナ・リーグ投手部門では、ドジャース黒田博樹投手(36)が最終候補に入った。