今オフにポスティングシステム(入札制度)で大リーグ挑戦するヤクルト青木宣親外野手(29)が、イチロー自主トレへの電撃参戦を希望した。秋季練習第1クール最終日の14日、神宮外苑でランニング中心のメニューをこなした。毎年マリナーズ・イチロー外野手(38)はオフになると、ほっともっと神戸を中心に自主トレを行っている。「ぽっと、いくかもしれません。イチローさんが良ければですけど。機会があれば、行きたいと思います」と願いを込めた。

 昨年は初キャンプ直前の日本ハム斎藤が極秘で合同自主トレを行った。神戸ではソフトバンク川崎も常連だ。WBCでチームメートだったイチローからは、大リーグ挑戦が決まった際に「楽しみにしているよ」とメールを受け取った。バットなど用具関連のアドバイスを受けることも多く、青木にとってはあこがれの先輩だ。

 毎年1月は地元宮崎で自主トレを行ってきたが、今年は温暖な地域に変更する予定。米国本土やグアム、沖縄などを候補に検討段階だが、キャンプインに合わせて例年より早めに体を仕上げるつもりだ。「向こうではルーキーですから、アピールの場でもある」と言う。渡米前の最終段階でイチローとの自主トレが実現すれば、大きな力になりそうだ。【前田祐輔】