ソフトバンク川崎宗則内野手(30)が、今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグ移籍を目指していることが20日、分かった。今年6月に海外FA権を取得。これまで明言こそ避けているものの、複数の球界関係者によると、かねて米球界入りを希望しており近日中にも球団にFA権行使の申請手続きをする見通し。昨季5月に国内FA権を取得した際には「いろんなことに挑戦したい」と初めてメジャー挑戦の希望を明言。その後は明言を避けてきたが、ラストイヤーとなる今季の日本一にかける思いの裏返しだった。

 球団側も残留要請と並行して、ポスト川崎の準備を進めてきた。09年ドラフトでは今宮を一本釣りで獲得。高校生投手を中心に獲得した今季のドラフトでも、3位で白鴎大の塚田正義内野手(22)を指名した。8月には婚約を発表。8年ぶりの日本一という最高の置き土産を残した。