<フィリーズ4-6メッツ>◇20日(日本時間21日)◇シチズンズバンクパーク

 メッツ松坂大輔投手(33)が総合力で連勝を飾った。フィリーズ戦(フィラデルフィア)に先発登板し、6回を4安打4失点(自責点2)で打線の援護もあり今季2勝目(3敗)。派手な直球はないが、緩い変化球と動く直球で粘り切った。

 3回までは無失点に抑える。最も我慢したのは4回だった。右前打と連続四球で無死満塁のピンチを招き、6番打者に左翼線への2点適時二塁打。外野手の悪送球が絡み、一塁走者も生還して3失点。1死後は8番打者のゴロを足で止めて三塁へ送球し、走者を挟んだがアウトにできず1死二、三塁となり、次打者の一ゴロの間に4点目を失った。それでも勝ち越しを許さず、2勝目。支えたのは制球と緩急の総合力だった。

 松坂

 前回、その前と(内容は)そう変わりない。何かが飛び抜けて良い状態ではない。いろんなものを使って総合力で勝負するというか。そんなに手応えは感じていないけど、今後の野球人生を考えると自分のためになるピッチングだった。

 この日、直球の最速は92マイル(約148キロ)だった。かつての150キロを超す速球はない。それでもカーブを使うなど、スピードに幅を持たせる。味方打線からの大量援護もあり、粘り強く試合をつくった。前回14日のマーリンズ戦に続く2連勝。次回は26日のブルワーズ戦が今季最後の登板とみられる。真の復活へ、手応えを求めマウンドへ上がる。