レッドソックス上原浩治投手(38)が29日、都内のグラウンドで今季初めてブルペンに入った。捕手を立たせて26球、座らせて16球を投げ込んだ。直球だけの試運転に「まだまだだね。日本のマウンドは傾斜が緩いし、ボールも滑っていた。メジャーのボールにはまだ慣れない」とシビアに振り返った。だが、自主トレは順調そのもので、迫力ある投球を披露した表情は終始、満足そうだった。

 昨季は開幕から好調で、中盤以降はストッパーとしてチームの世界一に貢献。調整ペースも把握している。昨年より5日ほどブルペン入りが遅かったが、「ブルペンで投げようと思えばいつでも投げられた。でも、早くやってもしようがないし、ゆっくりめでいいと思ったから」と説明。この日までに80メートルぐらいの遠投は行っており、ほぼ投球間隔と同じ20メートルぐらいの距離では、キレのいい直球や変化球まで投げ込んでいた。

 体重の増減はあまりないタイプだが、ベストの88キロをキープ。「やることは変わらない。久しぶりに投げて、明日は体がバリバリになるかな」と笑った。「あとはケガをしないように気をつけます」と今後は体の状態と相談しながらブルペン入りし、2月10日前後に渡米する予定だ。