【タンパ(米フロリダ州)2日(日本時間3日)=四竈衛】マー君は、ライバル相手に投げさせない!?

 1日(同2日)にメジャー初登板したヤンキース田中将大投手(25)の次回登板が、中4日で6日(同7日)のフィリーズ戦に決まった。その後はア・リーグ東地区相手との対戦を極力回避する可能性が高い。中5日の登板間隔を挟みながら、4月3日(同4日)アストロズ戦での公式戦デビューを迎えることが濃厚となった。

 メジャー初登板を2回無失点で終えた田中が、公式戦開幕までに「カーテン」で隠される。今後の登板予定について、ジラルディ監督が言及。当初は中5日の「ゆとりローテ」を組むことが予想されたが、ビジターでの6日フィリーズ戦に中4日で登板することを発表した。その後は未定だが同監督が「中5日や中6日でも投げてもらう」と話していたように、レッドソックス、レイズ、オリオールズなど同地区相手との対戦を避けて、主にナ・リーグ相手に登板する見込みとなった。

 1日にサバシア、黒田に続き3本柱の田中が豪華リレーを演じたのも、実は公式戦でのローテーションを見据えたからだった。キャンプイン以来、これまで3投手はほぼ同じ調整を続けてきた。開幕投手が確定しているサバシアは、田中と同じ6日の紅白戦、黒田は7日のタイガース戦での先発が決まるなど、公式戦から逆算したローテで登板していく方針だ。

 田中のデビュー戦は開幕3戦目、4月3日のアストロズ戦が濃厚だが、その後は中4日でオリオールズ、レッドソックスと同地区相手が続くだけに、オープン戦での対戦を極力避ける可能性もある。

 もっとも田中に登板日に関するこだわりはない。初登板から一夜明け、キャンプ地タンパで軽めの練習を行った。「2イニングですし、よく分かんないですね。いつもと違うところが張れば悪いんでしょうけど、特に変わったことはないです」と、淡々と話した。初体験の中4日となる次回は3回、50球がメド。同地区相手との対戦をなるべく避ける一方で、地に足を着けて仕上げていく。<田中のオープン戦登板日予想>

 同じア・リーグ東地区相手の「手の内隠し」という前提で推測するなら、次の3パターンが浮上する。

 (1)徹底回避

 他地区も公式戦まで対戦を避けるなら、11日ナショナルズ戦(V)、16日マーリンズ戦(パナマ)、もしくはブレーブス戦(H)、21日パイレーツ戦(H)、27日パイレーツ戦(V)のナ・リーグ勢限定が考えられる。ただビジターが多く、11日はバスで3時間の長距離遠征。前守護神リベラ氏の母国で引退式典を兼ねた16日マーリンズ戦も登板ならば、肉体的負担が大きい。

 (2)敵地慣れ

 公式戦デビューは4月3日の敵地アストロズ戦が有力。雰囲気に慣れるため、OP戦もビジター中心に組むなら12日タイガース戦(H)、17日パイレーツ戦(V)、22日ツインズ戦(V)、27日パイレーツ戦(V)。ただツ軍戦は約2時間半の遠距離移動になる。

 (3)ゆとりローテ

 慣れぬ1年目で心身の疲労を考慮し、13日フィリーズ戦(V)、19日ブレーブス戦(V)、25日フィリーズ戦(H)なら体にも優しい。いずれも中5日以上。ただ公式戦デビューまで間隔が空くことになり、フ軍相手にOP戦だけで4試合も登板したら、マンネリに陥ってしまう?(Hはホーム、Vはビジター)