右肘痛で離脱中のヤンキース田中将大投手(25)が20日(日本時間21日)、本拠地で故障後2回目のブルペン投球を行い、変化球を交えて35球を投げた。カーブ、スプリットなど全球種を快調に投げた田中は「怖さを感じながら投げたわけではないので大丈夫です」と話した。笑顔で見守ったジラルディ監督は「明日、どんな感じか。それが大事だ」と慎重さを強調したが、プレーオフ進出へ田中の復帰がカギを握る球団主導のリハビリにハイペースの懸念は消えない。

 ただ、田中自身はあくまでも冷静だった。「急ぎ過ぎず、早く復帰できればいい。せかされたとしても僕のスタンスは変わらない」。今後は田中自身の感覚が、復帰への判断材料になりそうだ。(ニューヨーク=四竈衛)