右肘の炎症で故障者リスト入りしているレンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が6日、今季中の復帰を見送ることが決まった。4日に再検査を受けており、ダニエルズGMは「無理をさせても百害あって一利なし」と判断。シーズン終了を待たずにメジャー3年目を終えた。

 同GMによれば、靱帯そのものには異常はなく、炎症を起こしている周辺部位は順調に回復しているという。ダルビッシュは「1年間を通して投げるのが仕事なので、その仕事ができないのは悔しい」と複雑な表情ながら、「そのまま投げていたら危なかったと思う。早い段階で自分で察知できたので、その意味では良かった」と話した。今季は22試合に先発して10勝7敗、防御率は3・06。今後も治療を続け、定期検査で問題がなければ、今月中にもキャッチボールを再開する予定だ。(アーリントン=佐藤直子通信員)