ヤンキースからFA(フリーエージェント)となったイチロー外野手(41)の移籍交渉が、本格化してきた。

 イチローの新代理人ジョン・ボグズ氏を取材した米メディアは、イチローの厳しい状況を伝えている。8日付のニューヨーク・ポスト電子版は、同氏が「感触はよくない。数球団からは、他の獲得候補がだめな場合は連絡をするといわれている」と話したと伝えた。また、イチローは出場機会の多いチームを希望しているとされるが、控えに回る可能性が高い選手層の厚いチームへの入団についても、ESPNダラス電子版に「強豪チームでプレーすることも考えている。ノーとはいわないだろう」と話している。USAトゥデーのベン・ニコルソンスミス記者は、ボグズ氏が「イチローはいい契約の話があればすぐにでも決めるが、焦ってはいない」と話したと伝えている。

 ◆今オフの外野手移籍事情

 FAで上位にランクされている外野手は約半数が所属先を決めており、残るは昨季16本塁打のカブレラ(ブルージェイズFA)18本塁打のラスマス(同)リオス(レンジャーズFA)青木(ロイヤルズFA)といったところ。また外野手のトレード市場では、レッドソックスがセスペデス、ドジャースがケンプやクロフォードらを放出する可能性があるとされている。外野手を探している球団はオリオールズ、ロイヤルズ、タイガース、ホワイトソックス、アストロズ、レンジャーズ、レッズ、パドレスなど。ロ軍は青木が移籍した場合、その後釜となる外野手が必要となる。パ軍は、多くのポジションがまだ固定されていない状況だ。