マーリンズと正式契約を結んだイチロー外野手(41=前ヤンキース)が29日、都内のホテルで入団会見を行い、メジャー15年目の思いを語った。年俸200万ドル(約2億4000万円)の1年契約で、背番号はオリックス、マリナーズ時代と同じ「51」に決まった。会見にはサムソン球団社長、ジェニングズGMら球団幹部が同席。約160人の報道陣と20台を超えるテレビカメラの前で、真新しいユニホーム姿を披露した。

 マイアミの地元メディアが、イチローの入団会見を大きく報じた。マイアミ・ヘラルド電子版は、首脳陣に球団トレーナーも同行してイチローの身体検査を行ったとし、ダン・ジェニングズGMの「彼の年齢は41歳だが、肉体は30歳以下だ」というコメントを紹介。また起用法についてマイケル・ヒル編成本部長が「我々は(起用法について)イチローと話をした。ケガ人が出なければ、さまざまな方法で起用するし可能な限り多くの打席を与える」と話したと伝えた。

 一方、皮肉めいた報道もある。サン・センチネル電子版は、07年にマリナーズがイチローと5年9000万ドル(約108億円)で契約延長した際、デービッド・サムソン球団社長が「払いすぎ。イチローはチームに何ももたらさない」などと批判した過去があることを紹介し「そういう点ではコメディー的だ」とした。