今シリーズで登録から外れたブレーブス斎藤隆投手(40)が、第3戦から緊急招集される可能性が出てきた。第2戦の10回、抑えのワグナーがジ軍レンテリアのバントを追った際、左脇腹を痛めて降板。今シリーズ中の登板が絶望的となり、斎藤が予定を早めて復帰する公算が高まった。

 右肩痛のため、9月終盤に約2週間実戦から離れた斎藤は、10月2日に戦列へ復帰した。それでも、マウンドでは「まったく修正できなかった」と実戦感覚が戻っていないことを実感。今回は登録から外れ、9日にフロリダ州オーランドの教育リーグで調整登板することを選択した。その一方で、右肩の状態は良好とあって、勝ち進んだ場合、リーグ優勝決定戦での復帰を予定していた。

 9日の登板が順調であれば、10日に地元アトランタで再合流し、第3戦でスタンバイすることは可能。現時点で首脳陣は今後の方針を明かしていないものの、抑え不在の緊急事態とあって、ベテラン斎藤の力が必要となりそうだ。(サンフランシスコ=四竈衛)